学長よりご挨拶

 日本で暮らしていると、生活のほとんどが日本語で完結し、高等教育まで日本語で受けられ、何不自由なく暮らしていけるように感じるかもしれません。私も、留学するまでそう思っていたので、その気持ちはとてもよくわかります。でも、一度日本の外に出てみると、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなく、多様な価値観が存在し、自分の意思をもたなければ全く相手にされないという現実がつきつけられます。その中で、自分をもう一度作り直すという体験をしました。私が日本で受けてきた教育は、無駄だったとは思いません。確固たる土台を作ってくれたことは確かです。でも、もっとこうであったらよかったのに・・・、と思う点はたくさんあります。さらに、これからの時代のことを思うと、AI、インターネットで誰もが膨大な知にアクセスできる時代、グローバル化しビジネスも世界を相手にしないことは考えられず、世界の課題を人類として取り組んでいかなければならない時代、そんな世界を生き抜いていかなければならない子供たちに必要な教育とはなんなのか、ということを考えずにはいられません。日本語の土台を作ってからというご意見もわかります。でも、最高の頭脳を持った人たちが、英語で苦労する姿をみてきました。言語習得は、頭の良さの問題ではなく、習得時期が重要なのです。幼児期に日本語と英語の土台を作っておけば、どちらの言語でも伸ばしていくことができます。さらに、言語を学ぶことは、文化を知ることです。多様な文化を許容する心も育てることができるのです。


 幼児期に英語と日本語を含む言語力を鍛え、探求して学ぶ喜びを知り生涯にわたって学び続けることができて、多様な価値観に触れて開かれた心をもち、深い思考力により自分自身の意見をもってそれを表現すること、そんな教育を実現したいと思い、ソレイユ建学の志としました。その能力があれば、自分の生きたいよりよい人生を自分でデザインして手に入れることができるでしょう。それが、それぞれの子供たちの幸せな人生と私たち皆の豊かな社会につながると信じています。

ソレイユインターナショナルスクール学長 ソレイユひゆみ


東京大学法学部卒・米国デューク大学法学修士、米国コロンビア大学東アジア研究所プロフェッショナルフェロー修了・外資系企業勤務を経て起業。0才から12才までの早期英語教育とグローバル教育を専門に活動。座右の銘は、オープンマインド。自身の3人の子供たちは、日本で生まれ育ちながら、英語はネイティブレベルのバイリンガル。